北海道駒ヶ岳活動状況(令和7年9月)
札幌管区気象台 地域火山監視・警報センター発表
全般概要
火山活動は静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。
噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。
噴気など表面現象の状況
山頂に設置した監視カメラでは、昭和4年火口でごく弱い噴気を観測しました。
山麓に設置した監視カメラでは、今期間、噴気は観測されていません。
引き続き噴気は低調な状態です。
10日に国土交通省北海道開発局の協力により実施した上空からの観測では、昭和4年火口をはじめとする山頂火口原内の各火口の状況に特段の変化は認められませんでした。
地震及び微動の発生状況
火山性地震は少なく、地震活動は低調な状態です。
地震は山頂火口原浅部で発生しました。
火山性微動は観測されていません。
23日と25日に北海道駒ヶ岳南東約10kmで発生した地震により、鹿部町宮浜で震度1以上を6回観測しました。
このうち9月23日16時37分に発生したマグニチュード2.3の地震では、最大震度2を観測しました。
これらの地震の発生前後で北海道駒ヶ岳の火山活動に特段の変化は認められませんでした。
地殻変動の状況
GNSS連続観測では、特段の変化は認められていません。
長期的には、山頂火口原付近を挟む基線で断続的に伸長傾向が続いています。
この記事に関するお問い合わせ先
防災交通課
北海道茅部郡森町字御幸町144-1
電話番号:01374-7-1282



更新日:2025年10月08日