令和7年森町議会9月会議行政報告
行政報告を行います。
6月会議以降、今日に至るまでの主な活動について、ご報告申し上げます。
今年も夏の猛暑が予測されておりましたが、昨年にも増して連日のように30度前後の気温が続く猛暑となりました。今しばらく暑い日が続くと思いますが、町民の皆様方には体調管理に十分気を付けていただきたいと願っております。
去る、7月4日に森町とミチタル株式会社、並びに株式会社ハルキの三者により、「森林資源活用共創事業」に関する連携協定を締結いたしました。
現在、国産ウイスキーブームの中でミズナラは大変貴重な樹種となっておりますが、道南地域においてはナラ枯れの発生という大きな課題を抱えております。
本協定は、三者がそれぞれの専門性と強みを生かし、洋酒樽の試作・製品化を進めることで、森町産木材の新たな価値を創出し、森林資源の持続的かつ有効な活用を図ってまいります。

現在開催中の大阪・関西万博では、7月21日からの1週間「北海道昆布WEEK in万博」と題し、「北海道の海のピンチと可能性を関西を通じて世界へ」というテーマで期間限定のイベントが実施されておりました。
今般、ご縁があり7月23日にそのパビリオンのステージにおいて、鹿部町長と共に登壇し、磯焼けなどの影響でコンブ漁に課題を抱える両町で持続可能な漁業や海の再生に向けた取り組みへのプレゼンとトークセッションする機会を頂きました。
私からは森町が取り組む「水産業サステナブルチャレンジ事業」について前浜でのブルーカーボンの取り組みやホタテ貝殻の新たな利用に関する取り組みなどをご紹介させて頂き、持続可能な水産業を目指していることだけでなく、これらの取組みにご賛同頂けた際には、森町への企業版ふるさと納税をお願いするPR活動も合わせて行って参りました。
当日の内容はYouTubeにて発信されており、地域の課題や取り組みを万博の場で世界へ向け発信することが出来たことにより、森町の知名度向上、さらには基幹産業のPRになったものと確信しております。


次に、森町と八雲町は、駒ケ岳噴火災害における広域避難に関する協定を締結しましたのでお知らせします。
本協定は、駒ケ岳噴火災害が発生、又は発生する恐れがある場合において、森町民が八雲町へ広域避難を図るとともに、八雲町で提供していただける避難所の使用及び物資の供給などに関する支援について必要な事項を定めた協定内容となっております。
8月22日に森町役場で行われた協定締結式では、岩村町長より「取り決めがない状態では、十分な協力ができないといった懸念があった。八雲町もいつ起きるか分からない噴火に備えたい。」と述べていただきました。
今回の協定を契機に森町と八雲町の更なる連携強化が実現することを確信しております。
町では現在、長万部町とも広域避難に関する協定締結に向けて協議中であり、両町合わせて3,000人規模の受け入れ先を確保したいと考えております。


また、8月31日には、森港と室蘭港間の旅客不定期航路事業を行う株式会社スターマリンと森町および室蘭市で、災害発生時における森港と室蘭港の航路活用および港湾利用に関する連携・協力体制を構築することを目的に「災害発生時の森蘭航路の活用と港湾利用に関する協定」を締結しました。
両港は、明治期に札幌本道の一部として定期航路で結ばれていた歴史的背景と、噴火湾を挟んで対岸に位置する地理的特性を有しておりますので、この協定を機に災害時における旅客不定期航路の運航支援および物資・人員の緊急海上輸送を迅速かつ円滑に実施する体制を整えてまいります。

町内の行事に目を向けますと、8月29日に町民の皆さまと「森町のこれから」を考える「自律協生フォーラム」を開催いたしました。
当日は、武蔵野美術大学若杉教授、日本総合研究所井上チーフと私、そして中学生たちが森町の未来について意見を交わしました。
翌30日の「森町市場」では、特産品の直売や中学生による体験型イベントを実施し、併せて「みんなの森町展」では中学生撮影の風景写真や町民100人の未来スケッチを展示しました。


様々な方の参加や協力により、盛会のうちに終えることができましたことについて、感謝を申し上げる次第でございます。
以上、行政報告とさせていただきます。
この記事に関するお問い合わせ先
総務課
北海道茅部郡森町字御幸町144-1
電話番号:01374-7-1281
更新日:2025年09月05日