令和7年森町議会6月会議行政報告

更新日:2025年06月25日

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行政報告を行います。

 

12月会議以降、今日に至るまでの主な活動について、ご報告申し上げます。

季節の写真

 

本年2月に町内事業所の人材不足解消に向けた人材交流に関する覚書締結のため、木村議長と共にフィリピンアクラン州を訪問してまいりました。

14日には、アクラン州カリボの州議会議事堂でアクラン州知事とお会いし、「森町は、多文化共生を目指す計画の一環として、アクラン州民を含むフィリピン人が快適に生活し働ける環境作りに努め、アクラン州は、森町のような日本の自治体で生活し働きたいフィリピン人を支援し、日本語学習の機会を提供する」旨の覚書に調印してまいりました。

フィリピン1

調印式前日には、カキの養殖場や現地の博物館を視察し、産業・文化にも触れることができました。また、同州の大学2校へ赴き森町のPRをしてまいりました。

フィリピン2
フィリピン3

今後は、この覚書に基づき、人材交流を通じて、両地域の文化や経済の相互理解を深め、より強固な信頼関係を築き、当初の目的であります、町内事業所の人材不足解消のため、引き続き森町担い手確保支援事業を進めてまいります。

 

さて、令和5年度より日本製鉄株式会社と共同で開始した、「水産業サステナブルチャレンジ事業」ですが、この度ジャパンブルーエコノミー技術研究組合のCO2クレジット認証を受けることができたため、3月19日に東京都へ出向き「Jブルークレジット認証交付式」に出席してまいりました。

当日は、オンライン参加を含め全国から44団体が出席されており、そのうち今回新規で認証された20団体が各プロジェクトに関するPR発表の時間が与えられましたので、本事業を代表して私が登壇し、「昔の豊かな海を取り戻す」取り組みと、当町への企業版ふるさと納税のプロモーションをしてきたところであります。

交付式では、桑江理事長から「本年2月に閣議決定された地球温暖化対策計画にブルーカーボン吸収源に関する取組みが盛り込まれ、クレジット制度による気候変動対策の促進を加速させるためには、各地域において民間企業等との連携は非常に重要なことである」といったメッセージを頂戴しましたので、関係する企業や地元漁協、さらに共同して頂ける協力体制を増やし、資源維持・増大に向けて継続して取り組んでまいります。

Jブルークレジット1
Jブルークレジット2

 

町内行事に目を向けますと、4月26日から5月11日までの16日間にわたり、もりまち桜まつりが開催されました。

今年は昨年より1日早い4月25日に標本木のソメイヨシノが開花し、その後の陽気により一気に満開となりました。

例年、まつり最終日に行われていた歌謡ショーは、今年よりゴールデンウィーク期間中の5月6日に変更となったことから、満開の桜のもと道内外より実に沢山の方々にご来場いただきました。

さくらまつり1

また、夜には新町誕生20周年を記念した「オニウシサクランタン」が開催され、500個の桜色のランタンが夜空に浮かび上がるなか、参加された方々と共に節目の年をお祝いしました。

さくらまつり2

桜まつりが盛況理に終えることができましたことに、実行委員会をはじめ関係各位にあらためて感謝を申し上げる次第でございます。

また、今年も友好町の静岡県森町より、太田町長をはじめ、中根議長、産業課の職員一行が来町され、まつり会場において新茶の試飲と販売をしていただきました。

さくらまつり3

その後、議員の皆様にもご参加をいただきながら、歓迎昼食会を盛大に開催させていただきました。

今後も観光や文化、教育など、幅広い交流と連携を強化し、両町の発展に努めてまいります。

 

中央省庁の職員が各地の市町村を手助けする国の「地方創生伴走支援制度」に森町が選ばれ、6月3日に「地方創生支援官」3人が当町の農林水産業などの現場を視察いたしました。

地方創生伴走支援については、国の職員がこれまでの経験等を活かして地方創生に携わり、自治体に寄り添った伴走支援を実施する制度であり、当町では、「林業」と「農業」の2分野を柱として取り組んでまいります。

林業では、「ナラ枯れ」被害への対策として、被害が広がる前に計画的な伐採と有効活用を進めるため、天然林内のミズナラの実態調査を行い、国内の洋酒樽づくりにチャレンジすることを検討しております。

農業では、ウイスキーの原料として使われる大麦の生産に可能性を見出し、地域おこし協力隊の活動終了後のキャリア支援も含め、洋酒樽の生産から加工・流通・販売までを町内で一貫して行える「地域内循環型の産業モデル」の構築を目指し、伴走支援官や関係機関の専門的な助言を受けながら、一つひとつの可能性を丁寧に見極め、着実に前進していけるように努めてまいります。

地方創生伴走支援1
地方創生伴走支援2

 

最後となりますが、森町国民健康保険病院では、厚生労働省北海道厚生局による「施設基準に係る適時調査」において、3項目の加算請求で人員基準を満たしておらず、診療報酬を返還するという事態が発生しました。

さらには、4月9日に当町職員が函館市内の宿泊施設に正当な理由なく侵入したとして建造物侵入の容疑で逮捕され、町民の皆様には、町に対する信頼を裏切ることとなってしまい、町長として率直にお詫び申し上げるところであります。

診療報酬の返還額につきましては、当院で算定した結果、各保険者及び公費並びに患者様の合計で3億1,310万796円となりますが、現在は北海道厚生局において当町が算定した返還額の精査を行っているところであり、今後各保険者の確認を経て返還額が確定しましたら、速やかな返還に向け執り進めてまいります。

職員の逮捕につきましては、5月にはいり、当該元職員に対する町の事情聴取で、令和7年1月頃から函館市内のホテルに盗聴目的で侵入を繰り返し行っていたこと。また、そのうち複数回にわたって客室に侵入し現金を盗む窃盗も行ったとの供述を得たことから、令和7年5月19日付で懲戒免職としたところであります。

失われた信頼を取り戻すのは容易でないということは重々承知しておりますが、自らが率先して襟を正し、職員一丸となって信頼回復に努めていくことを申し上げ行政報告といたします。

 

以上

この記事に関するお問い合わせ先

総務課
北海道茅部郡森町字御幸町144-1
電話番号:01374-7-1281