もりまち消防本部『予防課だより Vol.2』
1 古い消火器まだ使っておりませんか?
今年も森町消防本部では、町内にあるほとんどの防火対象物や危険物施設の立入検査を実施しました。
立入検査とは、建物や危険物施設の各種設備や管理状況が、火災予防上安全に維持管理されているか確認するもので、その際、法令上の違反等があれば、是正の指導を行います。
最大の目的は、施設の関係者や利用者の安全を守るために行うもので、とても重要な業務となっております。
その中でも、未だに型式失効となっている古い消火器を設置している防火対象物や、危険物施設がいくつか見受けられました。
型式失効となった旧型の消火器は、2022年(令和4年)1月1日以降、設置や使用すること自体が出来ません。
外観の腐食状態によっては、破裂事故の危険性もあるため、今一度、設置されている消火器の点検をしていただければと思います。
旧型と新型の大きな違いは、表示されている3つのシンボルを見ると一目瞭然ですので、万が一、旧型のものが設置されている場合は、すぐに新しいものと取り換えてください。
旧型の消火器(シンボルには日本語で普通・油・電気火災用と記載)
新型の消火器(3つのシンボルはイラストで、シンボル下に普通・油・電気火災用と記載)
旧型(型式失効)の消火器に関する詳しい過去記事のリンクはこちらから
https://www.town.hokkaido-mori.lg.jp/docs/2021122400019/
2 リチウムイオン電池からの火災にご注意!
近年スマートフォン等のモバイルバッテリーが急速に普及し、これらに使用されているリチウムイオン電池と呼ばれる、小型充電式電池から出火する火災が増加傾向にあることは、テレビ等でも報道されているため、皆様もご存知かと思います。
幸い森町管内では、リチウムイオン電池からの火災事例は確認されておりませんが、全国的には多数の火災事案が発生していることから、この記事をご覧の皆様にも、リチウムイオン電池というものをご理解頂き、誤った使用方法で火災にならないよう注意していただければと思います。
リチウムイオン電池というものを調べると、正極と負極があり、その間をリチウムイオンが移動することで、充放電を行う電池で、⑴正極と負極、⑵正極と負極を分けるセパレーター、⑶その間にある電解液で構成される電池のことのようです。
ものすごく分かりづらいですね...
少し違いますが、小さなバッテリーパックに、車のバッテリーが内蔵されていることをイメージをすると良いかと思います。
この電池が古くなって劣化したり、外部からの衝撃が加わり破損したりすると、電池の内部でショート(短絡)が発生してしまい、発熱が起こったり発火したりして、火災となってしまうようです。
消防本部のデジタルカメラに使用されているリチウムイオン電池
【リチウムイオン電池からの火災を防ぐポイント!】
⑴ 購入する際は、電気製品が安全性を満たしていることを示す「PSE マーク」が付いている製品にしましょう。
⑵ 各機器を購入したときに付属されている充電器やメーカー指定のものを使用しましょう。
⑶ 接続部が合致するからと、充電電圧を確認せずに使用するのはやめましょう。
⑷ 膨張、変形、異音、異臭などの異常が生じたものを使用するのはやめましょう。
⑸ 夏場の車内などの、高温となる場所に長時間放置するのはやめましょう。
⑹ 安易に分解することはやめましょう。
【捨てる際は、自治体ルールに従い、正しい廃棄方法で】
森町ではリチウムイオン電池を捨てる際、普通の乾電池を捨てる時と同様に透明な袋に入れて、燃やせないゴミの袋で一般ごみとして捨てることが出来ます。
他の自治体では、一般ごみで捨てることが出来なかったりしますので、その場合は家電量販店やホームセンターなどにある、回収用のリサイクルボックスに出すか、リサイクル専門業者に依頼するなどして、正しく廃棄しましょう!
さらに詳しく、リチウムイオン電池火災や、その他の製品事故に関わるリコール情報については次のリンクを確認ください。
⑴ 総務省消防庁の「リチウムイオン電池からの火災に対する注意喚起について」のリンクはこちらから
https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/assets/281222_jimurenraku.pdf
⑵ 消費者庁のリコール情報のリンクはこちらから