令和5年森町議会12月会議行政報告

2023年12月27日

行政報告を行います。

9月会議以降、今日に至るまでの主な活動について、ご報告申し上げます。

今年は11月に入ってからも暖かで穏やかな気候が続いておりましたが、ここ数日は寒い日が続き、冬の訪れを実感しているところであります。

 

さて、来年3月末で閉校となる町立駒ケ岳小学校の閉校記念式典が11月3日に執り行われ私も出席してまいりました。

式典には在校児童17名と卒業生のほか、地域の方々が参加し、鳥山実行委員長が「明治時代から地域に根付き地域とともに歴史と伝統を築いてきた」と式辞を述べ、児童会代表の進藤くんが記念品を受け取りました。

その後、記念動画や校歌斉唱に思い出を振り返り、児童による「前へ進んでいきます。そして未来へ、駒ケ岳小学校ありがとうございます。」との呼びかけに惜しみない拍手が送られました。

 

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11月10日には、「森町と北海道電力株式会社との森町沿岸海域ブルーカーボン事業及び森町カーボンニュートラル推進のための連携・協力協定書」の調印式を江別市の同社総合研究所で行ってまいりました。

北海道電力株式会社としても発電所から排出される焼却灰の再利用が課題となっているなか、当町の一次産業から排出されるホタテ貝殻と木質バイオマス発電燃焼灰を混合して藻礁(そうしょう)ブロックなどを今年度中に製造し、海域に投入することとなりました。

これらの仕組みは、地域の課題に付加価値を付けて地域内で循環させる「副産物の地産地消」であり、かつ、これらを活用して磯焼け対策としての効果が発揮されれば、正にカーボンニュートラルの推進とブルーカーボンの造成に向けた相乗効果が期待されるところであります。

北電の上野副社長からは「海藻の培養や廃棄物の有効利用を長年研究しており、その知見と技術を最大限活用して支援したい」といった心強いメッセージを頂戴しております。当町が掲げる「昔の豊かな海を取り戻す」を実現させられるよう、関係機関の協力を得ながら継続して取り組んでまいります。

 

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さて、町立森小学校に増改築された、町立森幼稚園の新園舎への移転オープンセレモニーが11月14日に園児26名と関係者により執り行われました。

開催にあたり毛利教育長から「とても明るい教室と遊戯室があります。ここで元気いっぱいに活動してください。」と挨拶が行われ、全園児によるテープカットが行われました。

園児たちは新しい教室に入ると楽しい遊びや行事に心を躍らせ、園内探検を行うなかで、先生が話す注意に耳を傾け、新しい園舎生活の一歩を踏み出しました。

 

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11月18日から20日にかけては、静岡県森産業祭「もりもり2万人まつり&農協祭」の招待を受け、物産協会関係者とともに参加してまいりました。

4年ぶりの通常開催となった今回の祭りは好天に恵まれ、朝からたくさんの来場者でまつり会場を埋め尽くすほどの盛況ぶりでした。

北海道森町の出店ブースでは、人気の紅サケはすぐに完売、400個用意した「いかめし」や、焼きホタテもチャリティーイベント用として町が用意したものも含め午前中には完売となりました。

今回の祭りでは中国等の禁輸措置により大変な影響を受けているホタテの美味しさを改めて多くの方々にPRすることができたと感じております。

友好町55年目を迎えた両町の絆を今後もさらに深め、有意義な交流を続けてまいりたいと一層に感じたところです。

 

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11月22日には、森町とENEOS株式会社並びに日本生命相互会社と森林を活用した脱炭素社会の実現に向けた連携協定を締結しましたのでお知らせします。

本協定においては、森町が保有する豊富な自然資源を活用した森林由来のJ-クレジットを創出・活用し、ENEOS及び日本生命は創出されたクレジットを購入し、両社の事業活動におけるCo2排出量をオフセットします。

森町では、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。地球温暖化を防ぐために森林づくりに取り組み、環境保全を経済的な需要の両立を目指し、ENEOS及び日本生命と連携しつつ、クレジット売却益を森林整備事業等に充て、森林の持つCO2吸収能力のさらなる活性化を図ります。

今後も3者共同で、健全な森林の育成を通じて森林の持つ多面的な機能の維持・増進に積極的に取り組んでいくとともに、業種の垣根を越えて、森林の循環利用による脱炭素・循環型社会の形成に貢献してまいります。

 

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次に、森バイナリー発電所建設についてです。北海道電力株式会社が保有する「濁川森地熱発電所」が蒸気のみを分離して発電したあと、地中に戻す還元熱水の一部を有効利用し、バイナリー方式にて発電する施設 「森バイナリー発電所」 の建設が既存の地熱生産井(せい)D基地横に令和4年8月より着工し、本年11月から営業運転を開始しており、去る11月29日に建設地で行われた竣工式に出席してまいりました。

事業実施については、北海道電力株式会社が主体となり、3社による「森バイナリーパワー合同会社」を設立し、事業計画の検討段階から地元濁川町内会を通し、地域住民へ説明、進捗状況や工事車両運行状況を随時、情報提供を行いながら施設建設の竣工に至っております。

今後も地元住民と事業者との連携を密にし、施設の安全運転を願うものであります。

 

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最後となりますが、風力発電建設計画についてです 

東京に本社を有する「森風力開発株式会社」が町内砂原地区において、風力発電施設の建設を計画している旨の説明がございました。

同社によりますと最大16基の風力発電風車を設置し、合計最大出力48,000KWを想定しており、2030年度の運転開始を検討しているとのことであります。

今後、環境アセスメントを含む調査等を進めるにあたり、地域住民への説明会や意見交換及び関係機関との協議を重ね、必要とされる認可を得て計画を進め、さらに環境面等へ最大限考慮し、事業を通して地域に貢献するよう努めて参りたいと申しておりました。

先程の濁川地域と同様に行政・事業者等が共に森町の再生可能エネルギーの進展並びに地球温暖化防止に努めていくことが望ましいと思うところであります。

 

以上、行政報告といたします。

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総務係
電話:01374-7-1281