ダニ媒介感染症の発生が続いています!
この時期、山菜取りや登山・キャンプなどで自然と触れ合う機会が増えることから、マダニに咬まれる可能性が高まります。先月の札幌市に続いて函館市で道内2例目となるダニ媒介脳炎患者の発生が確認されたことから、マダニに咬まれないポイント、咬まれた時の対処法等について、改めてご確認いただきますようお願いします。
【マダニに咬まれないポイント】
・草むらや藪・森林などマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツ)を着用する。足を完全に覆う靴、帽子、手袋、首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくすることが大事です。
→服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)や化学繊維素材のもの(マダニがつきにくい)がお薦めです。
・草むらや藪・森林などの場所で、長時間地面に直接寝転んだり、座ったり、服を置いたりするのは止めましょう。首にかけるタオルや脱いだ上着などは直接地面に置いたり木にかけたりせず、出来るだけバックの中などにしまうようにしましょう。
・DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われていますが、マダニを完全に防ぐわけではありません。虫除け剤を過信せず、様々な防護手段と組み合わせて対策を取る必要があります。
・屋外活動後は、すぐに入浴し、体や頭をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
・脱いだ衣服はすぐに洗濯するか、ナイロン袋に入れて口を縛っておきましょう。
・マダニに咬まれていないか確認してください。
→マダニは比較的やわらかい部位の皮膚に咬みつきます。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。咬まれた直後は痛みやかゆみなどの自覚症状がなく、気づかないことも多いと言われます。
・犬や猫などの動物にダニが付くことがあります。除去には、目の細かいクシをかけると効果的です。ダニ駆除薬もありますので獣医師に相談してください。
【マダニに咬まれた時の対処方法】
・無理に自分で引っ張らない。
→マダニ類は体部をつまんで引っ張ると口器がちぎれて皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがありますので、医療機関(皮膚科等)で処置をしてもらってください。
・マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意!
→発熱、食欲低下、おう吐、下痢等の症状が認められた場合は医療機関(内科等)で診察を受けてください。受診の際は、いつ、どこを咬まれたか、山などに行ったかを医師に伝えてください。
詳細は下記の通り
・ダニ媒介感染症について(北海道保健福祉部感染症対策局感染症対策課 HP)
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kst/20210922dani.html