北海道駒ヶ岳活動状況(令和5年10月)
2023年11月9日
札幌管区気象台 地域火山監視・警報センター発表
全般概要
火山活動は静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。
噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。
噴気など表面現象の状況
山頂に設置した監視カメラでは、昭和4年火口でごく弱い噴気が確認された日がありました。各火口の噴気活動は引き続き低調な状態です。
23日に国土交通省北海道開発局の協力により実施した上空からの観測では、昭和4年火口をはじめとする山頂火口原内の各火口の状況に特段の変化は認められませんでした。
赤外熱映像装置による観測でも、前回の観測(2022年10月)と比べて、地熱域の状況に特段の変化はありませんでした。
地震及び微動の発生状況
地震回数は少なく、地震活動は低調な状態です。
火山性微動は観測されていません。
地殻変動の状況
GNSS連続観測では、火山活動によると考えられる変化は認められません。
平成28年12月21日より、気象庁ホームページに北海道駒ケ岳の火山観測データが掲載されておりますので、火山活動状況の把握等に活用願います。