北海道駒ヶ岳活動状況(令和5年6月)

2023年7月12日

札幌管区気象台 地域火山監視・警報センター発表

 

全般概要

火山活動は静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。

噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。

 

噴気など表面現象の状況

山頂に設置した監視カメラでは、昭和4年火口及び明治火口のごく弱い噴気が確認された日がありました。噴気活動は低調な状態です。

 

地震及び微動の発生状況

火山性地震は、山頂火口原の深さ0~1km付近で発生しました。地震回数は少なく、地震活動は低調な状態です。

火山性微動は観測されていません。

 

地殻変動の状況

GNSS連続観測では、火山活動によると考えられる変化は認められません。

5月29日から6月1日にかけて行った山頂付近のGNSS繰り返し観測によると、昭和4年火口を囲む基線で、前回(2019年)の観測に引き続き、わずかな伸長の変化が認められています。

 

 

平成28年12月21日より、気象庁ホームページに北海道駒ケ岳の火山観測データが掲載されておりますので、火山活動状況の把握等に活用願います。 

 

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