ふるさとの遺産
その3 森町の先史時代
本稿で紹介している縄文時代の タイムカプセルシリーズでは、あまりにもたくさんの「縄文ロマン」 が詰まっているので、その一部(鷲ノ木4遺跡)を少しずつ取り上げていきたいと思います。
前回は、縄文時代の生活空間から生まれた「第一の道具」として「土器」を紹介しました。これは土で作られた生活必需品で、いわば日用雑貨類が主なものです。
そこで今回は、石で作られた日用雑貨類(=写真)を紹介します。石器として分類されているものには、大別して剥片石器、礫石器があります
剥片石器には石鏃(やじり)、錐(きり)、石槍(やり)、スクレイパー類(包丁、まきり、ナイフ)があり、礫石器に廃止斧(斧、ノミ)、敲き石(ハンマー)、擦り石(砥石、すり棒)、石皿(すり鉢、台石)があります。
剥片石器の道具類は、原石を薄く剥ぎ取り(たたき割る)その剥片を再加工して各種の道具に形作っていきます。
礫石器道具は、原石そのものを道具として使うことが多く、時にはその石の一部に特殊な加工を加え、元の形を変えているものもあります。たとえば石斧やすり石などです。
さて、これらの道具一式を現代我々が日常使っているものに対比させてみましょう。料理などに使われる「切る道具」や擦ったり潰 したりする道具、穴を掘る道具、木を切ったり石を割ったりするための道具などは全て金属製品が当たり前で、更にこれらは電力であったりして直接人力操作は、ほとんど無くなりつつあります。
しかし、基本的な使われ方(使用目的)はまったく同じだといえるのです。縄文時代の人たちのすごいところは、自分たちで各種道具に合う素材を発見し、適した大きさや数を作り出していることです。
こうしたところからも、まず感動するのは頭の中で考え出されることが我々現代人とまったく変わらないことです。
つまり生活基盤そのものが同じといっても間違いありません。もしかすると、考える力や集中力、忍耐力はより優れていたかもしれません。
これまでにも各地で発見されている道具類を見ればその不思議さが更に倍増してきます。
次回紹介する縄文時代の精神文化(墓制形態)に触れると益々不思議な世界が広がります。ご期待ください。