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ふるさとの遺産

その2 森町の先史時代

高速自動車道の建設によって、小高い山々が切り開かれていく中で、その地下に埋まる数千年のタイムカプセルには、たくさんの宝物が詰まっています。そしてそれらは、確かに人類の手でつくられていることが一つ一つ出土品に刻まれているのです。
今回は、町内の各遺跡群から発見された様々な資料の「第一の道具」とされる生活用具類の中より「土器」について紹介します。

壷形土器画像 いわゆる先史時代と総称される文化の基盤となっているは「縄文土器文化」とも言われているように、当時の生活文化の中で代表される道具として「土器」の出現がクローズアップされていることによります。
その表面には必ず縄で文様をつけていることが大きな特徴であり『縄文時代』という名前の根源となったわけです。
そして、その一つ一つが手作りなことは言うまでもなく、さらに驚かされるのは多種多様の器具が揃っており、現在私たちが使っている道具類とさほど違わないことにもっと驚かされます。それを全て土で作っているという以外は・・

土器画像 その内容を覗いてみると、鍋として使うもの(深鉢)、水などを入れる大きな甕(かめ)や壷、食べ物などを盛る鉢(浅鉢・小鉢)類、飲み物を注ぐやかんのようなもの(注口土器)、大小の皿類、花瓶のようなものなど、日常で密接に関連するものばかりです。

こうした道具類を作り出した縄文人の生活レベルは一体どのようなものかというと、結局は物を作り出す発想が現代人のそれとほとんど変わらないということが言えると思います。
つまり、自分たちの住む家を造り、寒くなると暖をとり、生きるために食べ物を得て加工(焼く、煮る)し、保存するといった生活形態から生まれてきたものだということです。
そして、もっと驚くのは、各種の器には様々な飾りつけがなされており、あたかも美術工芸品のようなものもあり、美的感覚も兼ね備えていることです。

今も進められている鷲ノ木遺跡群の整理作業のなかでは、このように数千年前のことが少しずつ明らかになってきています。

次回は「石器」について紹介します。

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