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ふるさとの遺産

その1 森町の先史時代

鷲ノ木5遺跡鳥瞰

近未来に向けた大規模開発行為が、どんどんスピードアップしてきている今日、その余波は道内にも着実に広まりつつあります。そのもっとも大きな目玉となっているのが、高速自動車道の建設工事です。
そして開通ルートはすでに函館へと方向が定められ、長万部・八雲・森まではっきりとその姿が刻まれてきました。
その間、多くの山や谷、川が姿を変えてきていることも事実です。そうした自然界の変貌の中で、時折長い眠りを覚まされるのが地下に埋まる数千年前のタイムカプセルです。 その中には、当時の先住民族が残した生活空間がいっぱい詰まっているのです。

これから鷲ノ木遺跡群から発見された様々な資料を紹介していきます。 森町で、高速道路の建設工事に伴う緊急調査が開始されたのは、平成13年度からです。これまで森町では、21カ所の埋蔵文化財(遺跡)が確認され、その一部も発掘調査されてきました。
例えば、「オニウシ遺跡」・「鳥崎遺跡」・「御幸町遺跡」・「尾白内貝塚遺跡」などです。
しかし、今回の高速道路建設工事に絡んで新たに発見された遺跡は、22カ所にのぼり、工事区域にかかる遺跡は全て発掘調査が実施されました。

鷲ノ木4遺跡は以前から登録されていたものですが、鷲ノ木5遺跡は、工事中に発見されたものでした。 各遺跡の発掘調査からは、数千年前の先住民族が残した貴重な資料が地中からたくさん出土し、現在も遺跡発掘調査事務所で整理を進めているところです。 作業は、現場から取り上げられた各種の遺物(土器や石器類)をきれいに洗浄=注記:通し番号等を書き込む=をし、形のあるものは実測図を作成し、写真を撮ります。 ただ、大半のものは土の中に埋まっていますので土器などはバラバラに破壊されています。そうしたものを復元し、本来の形を再現するということなどから、 初めて当時の生活内容や文化の規模、形態等の特徴が明らかになってきます。

現在整理されている遺物には、いわゆる縄文時代の生活道具とされる第一の道具として、「土器」や「石器」があり、第二の道具として「土偶」・「岩偶」などの土製品や石製品があります。

次回からは、これら各種の道具類を紹介していきます。

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