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町長あいさつ

町民の皆さん、こんにちは

 一年で一番寒い時季ですが、風邪を引かずにお元気のことと思います。
 町民の皆さんには、正月早々国保病院が時間外診療を停止し、大変不便をおかけしております。半月以上経過しましたが、町民の皆さんのご協力で、今のところ大きな混乱もなく経過しております。
 ただ、函館市内の大きな病院はほとんど時間外診療をしておりません。また、他の都市や郡部の総合病院のほとんども時間外診療をしておりません。なぜなら、時間外診療は医師の勤務を極度に疲弊させ、医師が退職し「医療の崩壊」を招くためです。
 私が北海道大学で医局の方と話した際に、「森は函館まで一時間もかかるために時間外診療は欠かせない」と言いましたら、医局の方は「一時間なら時間外診療は函館に依頼すべきです。もったいないですね」と言われました。
 私から言わせれば「一時間も」ですが、他の人から言わせれば「一時間しか」なのです。
 現在は森町の「医療の崩壊」を絶対に防ぐためにも、町民の皆さんにご不便をおかけしますが、ご協力のほどをお願い申し上げます。
 今月10日に123名の新成人が誕生しました。  その式典で私は新成人の方々へ、3点についてお話しをさせていただきました。
 1つは、幕末の志士で橋本佐内という安政の大獄で亡くなった方の「啓発録」という、昔の成人式にあたる「元服(15歳)」においての自戒の書を紹介させていただきました。
 次は、65年前特攻隊として20歳前後の若人が日本の将来のため、自分の身を犠牲にして敵艦に体当たりする前夜、母へ残した遺書を読み上げて紹介させていただきました。これは、現在の平和はそのような方達の尊い犠牲があってあるのだということを伝えたかったのです。
 最後に、両親への感謝の言葉が本当の成人式であることを伝えました。
 これは、恐らくこの日まで両親に感謝の言葉を捧げていないということを前提に、「今日、家に帰ったら両親にきちんと座っていただき、自分も正座をして『今日まで20年間、育てていただいてありがとうございました。今日からは成人ですので、心配をかけないようにします。本当にありがとうございます』と感謝の言葉を両親に捧げるように」と諭しました。
 翌々日、成人式に参加したという青年から役場に電話がありました。
 「あの日、家に帰ってから、かなり恥ずかしかったけど町長さんに言われたとおりに、テレビのある部屋でテレビを切って、きちんと座ってもらって両親に感謝の言葉を言ってみました。母さんは『ウッ』と言って流しに逃げていきました。目を拭いていたから泣いていたかも知れません。親父は『何だよ、ビックリさせるな』といいながら天井をみて目をこすっておりました。母さんや父さんに心配ばかりかけてきて、喜ばしたことなかったけど、初めて喜んでもらったと思います。町長さん、ありがとうございます」といった内容の泣きながらの電話をいただいて、私も泣いてしまいました。その光景が目に浮かぶようです。一度両親を喜ばす感動を覚えると病みつきになります。
 森町の青年も実に純粋です。
 今年の桜祭りの歌手は「前川清」さんに決まったようです。友人知人、親戚をどうぞ1人でも多く森町の桜祭りにお誘いください。桜の季節までは、3カ月以上ありますが、今からお誘いいただければと思います。
 寒さもこれから一段と厳しくなりますが、どうかご自愛のほどを心よりお祈りしております。
 
平成22年2月
森町長 佐 藤 克 男

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